素晴らしい物語だ。
ドゥニヴィルヌーブ、凄い。灼熱の魂を超える作品は、作れないと思っていたが、匹敵する。凄すぎる。
SFの枠を超えた傑作。多分男性と女性、SF好きか嫌いか、時系列や空間を巧く操った作品なので、興味や好みは、分かれる作品だろう。私も特別SF好きではないが、この作品でこんなに感動するとは思わなかった。
“未来は過去であり、過去は、未来である”と。
そして、今は過去であり、今は、未来であると。
つまりは、繰り返される、繋がっていると。
ラストに待ち受ける、感動と驚きはとてつもない程、大きい。
ドゥニヴィルヌーヴ の映像の紡ぎ方による手腕が発揮された作品だろう。
ヨハンヨハンソン の音楽も、ボーダーライン 同様素晴らしかった。
哲学、時間と空間の使い方、現代の国際情勢への風刺、国際社会に置ける中国の位置、いろいろな要素が含まれており、全てに感嘆してしまった。
新しい映像体験であり、最後一点に到達し、すべてが分かった瞬間に込み上げてくる興奮と喜びは、忘れられないだろう。
