解釈が人それぞれ広がるストーリーの割には分かり易いプロットでなんかほっとしました。
まず邦画を「メッセージ」にしたワケを知りたい。
色んな意味で観終わった後「ARRIVAL」でいいでしょと尚更思う。
地球上のいくつかの箇所に現れたソフトコンタクトレンズ。じゃなくて未確認物体。
この地球外生命体ヘプタポットの目的は?
そんな謎だらけの中にある意味想像とは全く違う結末に、初めてあぁこれはSF映画じゃなくてヒューマンドラマなんだと知る。
びっくりするようなオチではないからこそ、逆にじわじわとまた自分で反芻したくなる。
きっと私も将来、ルイーズと同じ選択をするに違いないと思うけれど、男性はまた答えは違うのかな。
言語の解釈に頼ったコミュニケーションという部分に焦点を当てながら、言葉少なめに感覚に響かせてくれるセンス良さ。
今、この世界にこの未確認飛行物体が現れもおかしくないんじゃないかと思うタイミングの良さ。
奇妙な物語におびき寄せるような音響効果。
結構地味ですが色んな意味でよく出来た作品でした。