kogemarukiyomin

メッセージのkogemarukiyominのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

SF要素だけでなく哲学的な要素が強く、言語と思考の関係性や時空の概念などについての少々難解なお話。
異星人が殻の型の宇宙船を連ねて各地に点々と滞在している理由を探るべく言語学者の女性と数学者の男性のチームが異星人とセッションを重ねて通じ合っていく。
殻のビジュアルや構造がとても不気味でユニーク。あれを縦向きに配置する発想がとても斬新な気がする。
最初に殻に入って行くシーンは、上に向かうのか?横に進むのか?暗くて閉塞的で息が詰まりそう。
与えられた「武器」を理解して最悪の事態を回避できたけど、理解できてしまった故の苦悩を一生背負って生きていくことになった女性の人生を想うと複雑。ラストのジェレミーレナーの台詞が素敵過ぎた。
異星人が空中に放つ表義文字が美しくて文字というよりもアートを見ているような感覚でとても心地良かった。