エイガスキー

メッセージのエイガスキーのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
3.0
こういう時間軸が行ったり来たりする話は本当に苦手だな。
中盤の真相の発端が見えて来るあたりで物語を追えなくなって考えるのをやめた。
年末のクソ忙しい時期に見るものじゃなかった。
リベンジしたい。

というわけで2021年2月11日、奇しくも建国記念日の休日にリベンジ。
実は1回目の視聴は結構いいところまでいってたんだな、と感じた。
少し見方が間違っていた。
宇宙人がUFOに乗ってくるとどうしても『宇宙戦争』のような映画を思い出すが、これはそういう内容じゃなかった。
落ち着いてしっかりと見れば、これは宇宙人と戦う話ではなく、未知の生物が操る未知の言語を読み解いていく、というドキュメンタリーに近い内容だってことがわかる。
極端なことを言えば相手は宇宙人である必要もなく、例えば未開の地に存在した未知の部族との対話を試みるとか、言語を操ると言われているクジラとの対話を試みるとか、そんなのでもいい。
これはどういう行程を経て言語というものが成り立っていくのかを見せてくれる映画だった。
ただしこの映画に出てくる新言語は、言語の概念を超越しているので、そこがまたわかりづらい部分でもあるが……。
ちなみにジャンルはSFだけど、ある人が言うには「重力を操ったらそれはSFではなくファンタジー」らしいのでファンタジーとして見た方が理解が進むかも。

また、1回目の視聴の感想にも書いてあるが、時間軸を行ったり来たりするのは苦手だからやめてほしいとあるが、この映画に関して言えばこれはもうどうしようもないかなあ、って感じ。
とりあえず最後まで見ればその苦痛も報われるので、苦手でも頑張って最後まで見ると良いかも。