宇宙人とのファースト・コンタクトを描いた難解系作品。経験的に言うと、難解系作品はBGMもないのが普通で、そのせいでますますとっつきにくくなるのだが、これには癒し系BGMがついていて何だか瞑想の世界にいるような感覚。けどやはり、何が何だかわからな~い。
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仕方ない、wikiでチェック・・・
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はは~ん、言語学者ルイーズ(主人公=エイミー・アダムス)が、何度もフラッバッシュクしてた娘の記憶は、実は未来の事象だったのね。でも、だから、なに?
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人の思考は言葉によって行われるから、どんな言語を使うかは、思考様式に大きく影響する。たぶんこれは正しい。
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宇宙人(ヘプタポッド)の思考では、時間は流れるものではないらしい。だから、彼らの言葉(文字)を理解したルイーズは、彼らの思考様式を身につけて、全く違う時間のとらえ方ができるようになり、その結果、未来を感じることができるようになった。う~ん、全くついてけない。
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彼らの文字は表音文字ではなく、表意文字だから時制がない、だから時間の概念がない、というような説明だったように思うが、そんなわけがない。それなら(表意文字の)漢字を使う中国人には時間の概念はないの?とすかさず突っ込みたくなる。
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まぁ、細かい所はつっこまず、この作品の伝えたいことは、想像するに
「この先何が起きるかわかっていても構わない。どの瞬間も大切にする」
という生き方、態度なのかもしれない。
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いやいや、心の弱い私としては、この先何が起こるかわかっていたら、心が乱れて仕方ないだろう。この先何が起こるかわからないからこそ、どの瞬間も大切にする、となるのではないかな?
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アメリカの映画界も、ずいぶん中国に気を使うようになったんやね。そこんとこが気になった。