娘さんは気の毒だが、ちょっと構成がずるいんじゃないの？と思わないでもない未知との遭遇ものの本格SF。「ツリー・オブ・ライフ」みたいな回想風映像になんか父親が全く出てこないなーと思ったらそういうことでしたか、納得。でもそういうことなら娘を助ける事もできたんじゃないかなぁ？既定は覆らんのか？ちょっと納得いかない。ヴィルヌーヴ監督らしい重厚なトーンが真実味を増して良い雰囲気。「コンタクト」みたいに煙に巻かれることなく、宇宙人とのコンタクトを墨に巻かれながら潔く、論理的に分かりやすく描いていてて好印象。主演の二人いいコンビで、好演。殻の中に入る時の音楽が、何の楽器使ってんのかちょっとアジア風味で面白い。「コンタクト」でジョディ・フォスターを宇宙に送ったのが北海道。本作で世界12カ所中、日本に殻が現れたのも北海道。この奇妙な符合、宇宙人の何らかの意思が介在してるのかもしれません。信じるか信じないかはあなた次第です!
