重くて深い。
「武器」を「fire arms」に限定して捉えてしまう人間の浅はかさ。
未知の世界からのコンタクトを全て敵対して捉えてしまう弱さ。
未知の生物を全て人間に劣ると考えてしまう傲慢さ。
すべての “メッセージ” を得て、ルイーズは時が視えるようになる。その先にあるものを見てもなお、選択を変えずに進んでいく。
時間軸を未来から過去の回顧や過去から未来を見る予知に限定するのではなく、メビウスの輪的にループ構造にしたことで、数奇で難解になった印象はあるけれど、だからこそそのループを確かに辿ることで、哀しくとも愛に満ちた結末が見える。
