散りばめられたパズルのピースが揃う瞬間、心をじんわりと温めてくれるようなSFドラマだった。
異色なものを分かり合えないと避けたり、攻撃することは容易なことなんだけど、どうわかろうとするかというのは大事なんだと気づかせてくれる。
単語ひとつとっても話す人が意味するものが受け手にそのまま伝わるわけではないこと、受け手側はどういう意味でその言葉を使っているのかを考えなくちゃいけないんだということ、を考えさせられた。
この作品では「武器」は「言葉」を意味した。
エイリアンの文字は不思議で難解だけど形が綺麗だった。でも時間が流れるものではなく読むものとするヘプタポッドの能力は切ないな…。
「“言葉というのは文明の基盤である。言葉は人々を1つにする接着剤にもなり、戦いでの最初の武器にもなる”」