メッセージの作品情報・感想・評価

メッセージ2016年製作の映画)

Arrival

上映日:2017年05月19日

製作国:

上映時間:116分

ジャンル:

3.8

あらすじ

突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

「メッセージ」に投稿された感想・評価


言語学者のルイーズは湖畔に住み、大学での講義を行いながら、今はいない娘ハンナとの何気ない日常を思い返していた。そんなある日、地球各地に大きな宇宙船のような物体が現れる。世界各国が緊急の警戒体制へと入る中、彼らの言語を解明するよう要請されたルイーズとスタッフたちは、一路宇宙船のもとへとやってくる。不可解な音声とシンボルのようなマークを発する宇宙生物たちの言語を解読するルイーズ。そこには驚くべきメッセージが含まれていた。第89回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞したSFドラマ。監督は、「灼熱の魂」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。原作は、テッド・チャンのネビュラ賞受賞作『あなたの人生の物語』。

難しい評価のタイプのSF劇。SFというと、今年の「パッセンジャー」の感想文でも、宇宙を舞台にしながらアクションではなく、宇宙に投影される人間の深層心理を描き出す作品もあるということを書きましたが、本作もそんなタイプの作品。ただし、「パッセンジャー」とは違って、地球に異星人が降り立つ「インディペンデンス・デイ」タイプの宇宙人。「インディペンデンス〜」では好戦的な宇宙人たちの来襲でしたが、本作での宇宙人は果たしてどうなのか? 彼らのメッセージに含まれていた「私たちは地球人に武器を与えにきた」ということの、”武器”とは何なのか?というのが1つの物語を解くキーポイントになってきます。

まぁ、こうした謎の部分を明かしてしまうと面白くない作品なので、そこには触れませんが、作品を見て感じたのは十数年前に観たソダーバーグの「ソラリス」に作品の味わいが似ているなと思いました(ということは自動的に「惑星ソラリス」にも似ているのかもしれませんが、、笑)。「ソラリス」は宇宙に漂う宇宙船の中での物語であったのですが、あの作品でも突き詰められていたのは人の心であったり、感情という部分から想起されるドラマだったりする。SFでありながら、(ネタバレかもしれないですが)人間ドラマになっているところに、異質なものの組み合わせから生じる何ともいえない味わいにホッコリする方もいられることだと思います。

ただ、SF的な(科学的な)視点で観てしまうと、なぜ宇宙人がわざわざやってきて、紛らわしい武器を人に与えるのかがどう考えても僕は謎でした。彼らも利己的に動いた結果ということは示されますが、こんな回りくどい方法を宇宙人が取らないといけないくらい、彼らの抱える危機は重要なのか? それが映画では示されないので、なぜ宇宙人はやってきたのだろう??という根本的な問いに戻ってしまう疑問があるのです。でも、シンプル・イズ・ベストな透明感漂う演出方法に関しては、僕は以外に嫌いじゃないので、また機会があれば見直すと違う感想が持てるのかもしれません。
カモメ

カモメの感想・評価

4.2
これは面白い。ちょっと「インターステラー」に似てる。SF、時間、親子…。点と点が結ばれる瞬間、世界の話から個の話に以降する瞬間は、映画ならでは。
ずっと抑え気味の制御された演出が、嘘っぽくなりがちなSF的表現にリアリティを持たせてますね。品が良い。
この作品の切なさ、たまらん。
やなぎ

やなぎの感想・評価

3.6
詳しい感想を言うとネタバレになってしまいそう、、
面白かった!
そうだったのかーー!?!?!となる😳
たつこ

たつこの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

SFだけど単純なお話じゃない!
アクションもなく大音響の効果音や音楽もほとんどなかったのも良かったわー😊
思考が言語で形成されるってセリフがあって、じゃあもし世界の言語が一つだったら国同士仲良くなったりせめてもっと話し合いで解決できることあるんじゃ?と思った。

正直あまり期待しないで観たけど予想以上に良かった🍀
ジトメ

ジトメの感想・評価

4.3
映画化される過程でスピーディなストーリーに改変されているが、それが映画独自の魅力になってる。
”言語は文明の基盤だ 人々を結び 対立時には最初の武器となる”

”人は時の流れに縛られて生きてるけど 私の記憶には…”


■ あらすじ ■
言語学の大学教授であるルイーズ・バンクは、ある日講義を開始したところで世界中である臨時ニュースが流れ始めたのを目にする。全世界の12ヶ所に、謎の地球外飛行物体が突如現れたというものだった。勿論講義は中止、ルイーズは研究室に戻るが、そこにウェーバー大佐が訪れる。ルイーズが過去に言語に関する手助けとして軍隊への協力実績があったことから、今回現れた異星人とのやり取りの為の協力要請だった。
ルイーズはモンタナ州にある現地までヘリに搭乗して向かうが、そこで今回共に異星人とのコンタクトを計る物理学者のイアンと知り合う。
現地に既に設営された軍のキャンプで、ルイーズはイアンや軍関係者達と共に、異星人と対峙し研究を進めるが…


■ 感想 ■
『メッセージ』
(『Arrival』)

はい。ひと言。傑作です。間違いなく。

もはやいつもみたいな長文感想書きたくないな。書けば書くほど伝わらなそうだ。ただ傑作。それ以外の言葉が見つかりません。満点以外の点数つけられないね。久々にこんな凄い映画に出会いました。観るの遅すぎたな。

どの辺がそんなに凄かったかとかを、もう挙げられないんだよな…挙げきれないし、挙げたとしてもそれらをうまく言語化出来る自信が無い。ああ、これを書いている今も、そうか、”言語”の持つ力とはこんなに……こんなに。つまりそういうことなんだよ。(わからん)この映画間観たあとだと、こうなるわ。(わからん)

とにかくこの映画、いつもの軽い気持ちで「よ〜し今日はSFでも観るか〜」みたいな感覚で観るものではありません。いや別にその感覚で観ても大丈夫だとは思うんだけど、もし”エイリアン系”を期待しているのなら、やめた方がいいです。これ、私が思うに、もはやSFというジャンルではない。そんなものでは括れないし、括ってはならない。どちらかというとSF擬きのヒューマン映画だと思う。
下手にレビューとか見ないでまっさらな状態で観る方がいいと思います。ネタバレくらったもんならもう最悪なんで。この映画に関してはマジで。
途中でルイーズとイアンがある論文の引用で、「思考は話す言語で形成される」から「物の見方にも影響してくる」っていう話をするんだけど、これ学者同士の何気ない会話っぽく流れるんだけど、この映画が言ってる事ってまさにコレなんだよね。この世界では話す言語が幾つもあって、その”違い”があるうちは絶対に戦争や争いは無くならない。言語が共通じゃない所為で争いが起こるとも。つまり、もしこの世界で使われる言語が、全て共通するものだったら。人間のやり取りの中で、言語の壁による誤解やニュアンスの違いなどが無くなり物の見方が同じになれば、きっとこの世界にはやがて平和が訪れるのでは?というところまで考えた。そう考えると、異星人からの”メッセージ”には色々と納得がいくんだよね。ここではあまり言えないけど。(多分色んな解釈もあるし)

あとはとにかく、上手い言葉が見つからないのが悔しいんだけど、映画の作り方が上手すぎる。カメラワークとか場面展開とかは勿論、構成、音楽、もう全部。
主人公のルイーズが何度も何度も、悲しい思い出を頭に思い浮かべる場面があるんだけど、その時間って、もうほとんど”無音”なのね。回想シーンとかでありがちな、感動的な音楽とか、もう一切流れない。ただ静かに、その場面が彼女の頭の中で流れて行く。もうそれだけでね、辛すぎて悲しくて涙が出てしまった。これ見て思ったんだけど、確かに本当に悲しい思い出とかを思い浮かべる時ってさ、そんな感動的な音楽なんて流れるわけがないんだよね。ただ静かにその光景が目に浮かぶだけ。その描き方がめちゃめちゃにリアルで悲しくて、でも本当に美しかった。

そんなのもあって、この監督何者だよ、と思って調べてみたらさ、なんと私の大っっ好きな映画、『プリズナーズ』の監督さんだったんだよ……これは衝撃。そしてすぐに納得。道理で、この!!この映画全体を包む哀愁というか陰鬱というか…でもそれが根幹にあるからこその作品なんだよね、どれも。もうね、大好きそういうの。たまらん。
ラストにかけて全てが分かって収束したところから、もう涙が止まりませんでした。これはアカン。ハイ泣かせま〜す!っていう映画ではまっっったくないんだけど、分かってしまったらこれは泣くよ。辛いだけじゃなくて、なんていうかなぁ、嫌な涙ではないんだよね。つくづく表現が難しいなぁ、、

結局長文レビューを書いてしまいましたが、とにかくだ。傑作でした。ビックリした。しばらく余韻に浸りそうです…。
かとん

かとんの感想・評価

4.0
すごい…自分だったら無理だ…。
HARUSUI

HARUSUIの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

予告や宣伝などの情報無し、ただ、評判良いんだ〜という理由だけで観ました。

静かな、そして優しい映画です。
映画の中での時間経過は早いようですが、観ている側は、学者さん達と三日月の中の2体の何か(呼称はあります)とのやりとり、もしくは、何かが描き出す文字の解読、時々フラッシュバックのように主人公の娘らしき映像が入り…と淡々と、静かに進みます。物語の進みはゆったりとしています。
異生物の出現とあれば、一般人はパニックで、さぞ国や街は混乱という映像が予想されますが、現場の対策本部だけを中心に描かれているため、ニュースの音声でちらっと街の暴徒化がー銃規制をーみたいな情報を挟んでいるだけです。
SFなのに、世界観がシーンとしていて、完全に物語に引き込まれました。
そうかと思えば、残り30分程で急展開を見せます。観る側を勘違いさせたであろう時系列の意外性。
娘のフラッシュバックが冒頭から随所で挟まれていて、あーこの主人公の学者さんは、娘を亡くす辛い経験をしたのだな〜。だから、淡々とした佇まいを見せているのか、と思いきや、三日月の何かとのコミュニケーション中、娘のフラッシュバック後に主人公が発した「あの子は誰?」で、
はー!?そういうことか!と感動。
ラストまで色々考えさせられました。もちろん、主人公が選択する今後も、深い話になっています。
わたしもなかよくなりたい
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