木村優希

アントマン&ワスプの木村優希のレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
4.7
2018/09/12:吹き替え鑑賞
ラストに吹き替えのレビューもまとめました。

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私MCUは『キャプテン・アメリカ』が一番好きなんですが、『アントマン』はその次くらいに好きだったりします。
だから今作はとても嬉しい!2年待った甲斐があった!なんと優しい世界!!

今作は『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』の間、主人公スコット・ラングの2年間の自宅謹慎の最後の最後の物語です。
自宅謹慎の中、あることがきっかけでそれまで連絡もしていなかったハンク・ピム、ホープと合流することになったスコット。
過去に量子世界で消息不明になったホープの母親(ハンクの妻)ジャネットが生きていることを信じて研究を続けていた二人に協力することになります。
でもFBIや武器商人や謎の女性“ゴースト”に追われるはめに。ーーー


とにかく『インフィニティ・ウォー』の衝撃が大きすぎて、その後公開の『アントマン&ワスプ』に救いを求めるような心持ちだったんですが、もう全く心配いりませんでした。とても楽しかったし、観たかったアントマンが集約されていた(本編は)。
最近のMCUは単独作でも他の作品のキャラクターが出てくることが多いけど(『スパイダーマン:ホームカミング』『マイティ・ソー バトルロイヤル』etc)、『アントマン』シリーズは純粋にアントマンを楽しめるから、そこが入り込める良いところなのかもしれない。

親子や家族の繋がりっていう他のシリーズではあまりメインで扱わないテーマを持っていて、更に笑いの要素が大きいのがいろんな世代に響いてるんじゃないかな、と思います。

ちょっと間延びしたとこもあったけどあの世界観だから許せるとこだった。ただ予告で結構見せ場が出尽くしてる感があったので、劇場でもっとドキドキワクワクしたかったというのはあるかも。そこが惜しかった。予告って難しいな…。

笑いあり、涙あり、冒険あり、アクションあり。
小さくなったり大きくなったりの演出は、前作よりパワーアップしています。蟻の活躍も勿論あります。

なんにせよ、キャシーちゃんの可愛さに、ホープ(ワスプ)のかっこよさに、ジャネットの力強さに、エイヴァ(ゴースト)の儚さと、女性陣のキャラクターのバランスが素晴らしかった。
スコットとキャシーの親子の絆とピム一家の絆に泣きました。

IWの戦いが遠い世界のことに思えて現実感がいまいち沸いていなかったんですが、アントマンの世界は皆が身近な人の幸せを願う普通の人なんですよね。極悪人という極悪人もいない平和な世界。その点、IWとの比較も兼ねてこのタイミングでの公開だったのかな、と思ったり。アントマンの世界は我々一般市民に一番近い世界なんだろうなあ。

エンドロールで現実に引き戻されたので、益々次のアベンジャーズ続編が楽しみになりました。
本編終了後も席を立たずにお待ちください…!


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ここからは吹き替えの感想。

今回ジミー・ウー捜査官の吹き替えが宮川大輔さんということで、若干心の準備をしていましたが、でも思っていたより(私は)大丈夫でした。
MCUは『アベンジャーズ』からゲスト声優が頻繁に参加しているので鍛えられたのかもしれないです。
と、こんなこと書いてますが、周りのプロの方々が物凄く素晴らしい演技を魅せてくれているので、ほとんど気にならなかったというのが正直なところでした。

量子の専門的な会話やスーパーペーニャタイムに関しては画面に集中できる利点を考えると、吹き替えはありがたいと思えました。

内田さん、前作と比べたら大分ハマっていて、練習されたのかなーとか。あとは吹き替えを観たことで更にキャラクター個々に愛着が湧いて、エンドロール後分かっていてもなかなか衝撃的だったり、2回目も楽しめました。

次は4Dで観たいなあ。と思ってます。量子世界、すごそう。
木村優希

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