柏エシディシ

アントマン&ワスプの柏エシディシのレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
3.0
インフィニティウォーのアレの後ということで、い〜い感じに力が抜けてる感じがGOOD。
こってりラーメン食った帰り道のコンビニで買うアイスの様な。すすきので北の大地の食を存分に堪能した後の締めパフェの様な。
そんな味わい。

前作がヒーロー映画にミクロキッズ的なミニマムアドベンチャーをミックスした変則ケイパーものだったとしたら、本作は所謂「マクガフィン」を巡る追う者、追われる者入り乱れた、インディジョーンズやルパン三世の様な変則チェイス劇。
モノやヒトが大きくなったり小さくなったりするアイデアな面白さと、2作目にして本領発揮のポールラッドの芸達者ぶり。
とにかく愉快痛快。

やたらスケールやパワーがインフレしてきた昨今のヒーロー映画と一線を画す作風はここにきて新鮮。
まぁ、ヒーロー映画らしくヴィランとしてゴースト(RP1でも印象的だったエキゾチック美人ハナジョン=カーメン。ブレイクしそう)が登場しますが、逆にプロット的に浮いてしまってる感じがあるぐらい。「死」の要素やダークなテイストは極力排除しており、狙った形なんでしょう。
スコットの最も身近な人達への信頼や好意に根ざした行動倫理は「ヒーローとは一体どういった者か?」というテーマを今一度観直す機会の様にも思われ、MCU全体の流れでも重要な位置づけなのでは、、、!とか真面目に考察するのも照れ恥ずかしくなるくらい力が抜けてますw

みんな大好きマイケル・ペーニャは今回も俺たちを裏切りません!w
あと、例のルイスの「自白」シーンでのあのネタといい、監督ペイトン・リードの音楽ネタの使い方はいつも絶妙です。なんとなくジェームズガン降板後のガーディアンズの代行監督あるんじゃないか、と思ったり。もともとアントマンもエドガーライトから引き継ぎだし。
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