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アントマン&ワスプのumisodachiのレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
3.3
MARVELに詳しくないのに、やっていると観たくなる。なんとなく世界観は分かってきた。とはいえ、『アントマン&ワスプ』は、インフィニティ・ウォーのように多くのヒーローが出てくるわけではなく、ストーリーの規模は小さめ。

伸縮自在という能力を持つアントマンことスコットは、FBIの監視下の元で自宅軟禁の日々を送っている。元妻との娘との交流を生きがいにして平和に暮らしていたが、あと3日で自宅軟禁が解かれるという日になって、アントマンスーツの生みの親でるハンク・ピム博士と、娘のホープ・ヴァン・ダインが現れる。彼らはスコットにあることを依頼するのだが……。

それぞれのキャラクターを繋ぐ要素が極めて人間的で、非常に分かりやすい。一言で表すならば、色々なことがあって関係がこじれたり人生が狂ったりした人々が、元の関係や生活を取り戻す話になっている。ノリも軽くて、笑える要素が沢山あって、最後はしっかりハッピーエンド。アクションシーンも見ごたえがあり、気持ちよく楽しめる映画だった。

SF要素が強いはずなのだが、理論的な部分はツッコミどころが満載。ぶっちゃけ、最初から最後まで全然納得いかなかった(笑)あのマシンの仕組みも、博士たちの目的(は分かるんだけど、その行程)も、「は?」「え?」という感じで、いかにも「この辺はテキトーに流して!」といわんばかり。中盤の展開も、「それって話し合えば協力できそうじゃない?」と思わないでもない敵対関係が出てきたりして、色々と疑問は尽きなかったのだが、途中で考えるのをやめた。そして、この作品は魅力的な登場人物たちと、その関係性を描くことにパワーを割いているのだなと納得することにした。

とにかく、会話が気が利いていて非常に面白かった。字幕だと魅力が7割くらいになっちゃっているような気がしたが、基本的にずっとクスクスと笑ってしまった。ルイスとの会話なんて、途中で字幕見るのやめた。最高に面白いんだもの(笑)夏休みや体調不良のせいで久々の映画館だったのだが(といっても、2週間ぶりくらいかな)、リハビリにちょうど良い作品だった。おすすめ。

あ!でもひとつだけ!ミシェル・ファイファーが1ミリも隙のない完璧フルメイクだったのは絶対におかしい。
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