ふたば三十郎

アントマン&ワスプのふたば三十郎のレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
3.3
たぶん誰が観ても楽しめる映画。ザ・ポップコーン・ムービー。IMAX3Dで観るほどでもなかったけど。

ただ、前作ほど各キャラが映えなかったのと、みんな“いい人”なのが残念。

ローレンス・フィッシュバーンとかウォルトン・ゴギンズとか、人殺しの目をした俳優なのに(←褒めてます)、もうヌルいヌルい。
敵役はもっとしっかり悪の道を突き進んでほしいと思うのは、ファミリームービーだからこそ。
子供の方が綺麗事には敏感で、大人以上に冷めるって。

あと、量子世界に行った人間が超パワーを手に入れるって所はもう一歩踏み込んで描いてほしかったかな。

宇宙に出た人間はその後の人生観が変わるって話は聞くけど、悟りを開くにはインドの山奥じゃなく、もっと物事の真理に触れられる場所に行ったからこそだと思う。
それが宇宙だったり量子世界だったりするわけで、自分の脳内だけで悟りを開いたお釈迦さまは別格で、普通の人間が超パワーを得るのは、科学実験の事故より真理に触れたからって方が説得力がある。

まあ、アントマン関係ないけど、意外と子供が触れられる哲学の扉だったり、映画の奥深さだったりって思うけどね。
☆☆☆★