こんなん絶対泣くわ。
「トイ・ストーリー」シリーズでオモチャが動くというアイデアから少年期の終わりをスマートに描き「インサイドヘッド」でも普通ならやらない様な作品を作り上げてきたピクサーの実力は充分にわかっていました。
が今作はおばあちゃん子であり近年家族を持ち、新婚旅行にメキシコに行った僕は個人的なツボを押されまくってしまいました。
トランプ大統領のメキシコへの対応に反応したかの様に舞台をメキシコにテーマは家族と死。
それらをスマートにこれほどまでにエンターテイメントに仕上げてくるピクサーは今更ながら凄い。
1年に一度 先祖があの世から帰ってくるのを祝うメキシコの「死者の日」という風習はお盆のある日本人には凄く共感できる。
死者は肉体の死の後に皆から忘れられると死者の国からも消滅してしまうという設定と見せ方で子供たちにも墓参りやお彼岸の大切さを説教臭くならず理解させられる。
ちゃんと墓参りしよう。
夢を追いかける事を無条件に善としない描き方は非常に挑戦的だと思う。
死者の国やアレブリへの鮮やかな色彩とデザイン、ラテンのリズム、音楽どれも素晴らしい。
原題の「coco」もいいが「リメンバー・ミー」がピッタリでいい。