繊細な映像美で力強い物語を奏で、最後は(というより中盤からずっと)感動のるつぼに巻き込まれて号泣。取っつき易く、なのに深い。とっても素敵で一夜の魔法みたいで、否定できないカタルシスに涙腺崩壊。冒頭からテンポ良くグイグイ引き込まれて、おまけにサプライズも用意されているというピクサー印お得意の作品でありながら、それらが綿密なリサーチの裏に成り立っているのを感じさせるしっかりとしたメキシコ描写。応援したくなる主人公・ミゲルのかわいさと直向きさに胸打たれる。死者の日をはじめメキシコの文化への敬意。家族が根幹を貫くテーマでありながら、音楽愛や夢を諦めないことの大切さにもしっかりと目を向けて時間・労力を割いて描いている(もちろん悪いことをしたらいけない、ということも)。魅力的なキャラクターたちと小技に、ピクサーの王道と新境地が同時にやって来たみたい。ヘクターの声がガエル・ガルシア・ベルナルで良かった。家族に会いたくなる傑作。輪が広がっていく。
P.S.だからピクサー、引いてはディズニー映画はカップルの暇潰しや、夜の営みの前の長い前戯の場所じゃないぞ!こら
勝手に関連作『クボ』『インサイド・ヘッド』『モンスターズインク』
TO THE PEOPLE THROUGH TIME WHO INSPIRED US.
TOMATOMETER97%AUDIENCE95%
Coco's rich visual pleasures are matched by a thoughtful narrative that takes a family-friendly -- and deeply affecting -- approach to questions of culture, family, life, and death.