今作は舞台がメキシコですが『カルテルランド』のような人体破壊描写はないだろうと思ってました…うん、割りと首や手足がポロポロと取れるシーンが多かったです!ホネダカラネー( ´∀`)
余談ですが、メキシコではドクロは縁起物であったり命の器として扱われているらしいです(だから死者のデザインが骸骨なんだなぁと納得したり)。
私、今作を監督したリー・アンクリッチの『トイ・ストーリー3』を劇場で観て隣の嫁が引く程泣いてしまいました。なので今回も前回のように嫁と一緒に鑑賞致しました!またドン引いてたなぁ…トオイメ( ´ー`)
劇中の主題歌であんなに泣かされるとは思わなんだ…アカデミー賞は伊達でなかったです。
お話をザックリと言うと主人公ミゲルが好きな音楽を通して、自分のルーツと家族や先祖の大切さを知るっていう感じですかね(説明下手ですみません💦)。好きなことを抑圧されていたり、時に家族の絆が枷に感じたりと、青年期に誰もが感じていたことを上手く描写していて直ぐにミゲルに感情移入できて直ぐに彼を好きになれました。
また、中盤以降はタイムリミットのバディものの要素も盛り込まれており映画としての面白さがさらに加わって物語に没入できるという隙のなさ…恐ろしい!
しかもCG技術も半端なくてですね、死者の世界の色鮮やかさはいつまでも観ていられる程です。また、人間のシワや産毛は「もう実写か!」と何度も思う程リアルでした。あとメキシコの装飾品や死者の日の画像を見ると制作者がいかに文化や風習を調べたかがわかります。今作の虚と実の非常に高い表現力はキャラクターの実在感と作品の世界の広がりに繋がっているように思えます…恐ろしい!←2回目
メッセージも「家族や大切な人をないがしろにするとろくな死に方をしない」や「祖先のことを敬いましょう」と至極全うなことを伝えているし、冒頭で私が書いたようなメキシコのイメージが如何に偏っているかも教えてくれました…ごめんなさい。
まあ、少し終盤が急ぎ足に感じたり、死者側の家族の活躍が観たかったり、アナ雪の短編にモヤっとしましたが、鑑賞後墓参りに行かなきゃと思わせ(因みに『トイ・ストーリー3』を鑑賞後は昔のおもちゃを引っ張り出してキレイにしました)、先祖や亡くなった大切な人に思いを馳せ家族と話したくなる素晴らしい映画でした…恐ろしい!←しつこい