ピクサーで一番好きな「トイストーリー３」。
大好きな名作に匹敵するほど感動できて、エンドロールが終わって明るくなってもまだ涙が止まらなかった映画は初めてかもしれません…。
邦題は、「リメンバーミー」。原題は「COCO」。
どちらのタイトルも作品の意図が込められていて素晴らしいですが、見終わった後はCOCO、と名付けられた意味が深く理解でき、タイトルとポスターですら、物語の一部だったんだなとまた泣けてしまいました。
命の「終わり」は、この世から形として亡くなってしまうことではなく、人々の記憶から消え去ってしまうこと。
よく考えれば当然、と思えてしまうようなことを、こんなに素晴らしい作品として、音楽の偉大さと併せて残してくれたことに感謝です。
世界中の人に観てほしいし、100億円突破するべきは「リメンバーミー」だと思う。
正直ここまで感動させられるとは思わず、序盤は「いつも通りのピクサーな感じかな？」と思っていたら、後半の畳み掛けが見事。
あまりに伏線回収が華麗で、これは大人が観た方が楽しめる（そして作品の意図を汲むこともできる）と思いました。
大人しか理解できないようなブラックユーモアも交えながら、メキシコを大げさなほどに打ち出したカラフルな映像とポップな音楽で彩り、最後には万人に伝わるであろう素晴らしい感動。「染み渡る」ような感動は久々でした。
ほっこりとさせられながら、エンドロールでまた涙。
もう一回観たいけれど、もうあんなに泣きたくない…悩みどころです（笑
トレーラーではこのストーリーの深さは伝わらない。
春休み映画のチョイスには癖があるように見えるけれど、すべての人に観てほしい作品でした。
