ピクサー最新作で初めて音楽をストーリーの軸に置いた作品。
ピクサーはほとんどの作品の中で家族、仲間、友情の大切さをテーマにした作品を作ってますが、家族の大切さを感じる素敵な作品になっていました。
制作の過程で初のミュージカルになる可能性があったらしいのですが、物語をしっかりと語る上で要所要所で歌を歌うという構成に変わったそうです。
それぐらい音楽がストーリーから切り離せない展開になっていました。
僕はピクサーの作品が大好きで、「メリダと恐ろしの森」以外の長編アニメーションは全部観ています。
トイストーリー、カーズと言った人気のシリーズ作も非の打ち所がないシリーズ作ですが、「インサイドヘッド」が一番の傑作だと思ってます。
あの作品は複雑な設定を視覚的にわかりやすくし全ての人に当てはまる人生の物語として昇華させているところと観たときに心が洗い流され感情すらも見事に動かされてしまうというとてつもない完成度に驚かされました。
そして今作もそれに似た心を動かされる素晴らしい作品でした。
いくら家族を愛していても死んでしまったら二度と会えないし、伝えたい思いも伝えられない。
亡くなった人と残された家族を繋ぎ止めるのはその人との思い出。
歳をとって物事を忘れていってしまったらいつかは亡くなった人の事も忘れてしまうかもしれない。
だから、語り継ぐ事が大切なんだ。
この人が生きた証を家族を愛した証をその次の家族へ伝えていく。
それはきっと愛以外の何者でもないのだから。
最も大切な人と観てほしい素敵な作品です。
個人的にもとても大切な作品になりました。
