現世と死者を繋ぐマリーゴールドの花
映像の綺麗さに度肝を抜かれた。色と光の鮮やかさ、特にすごいと思ったのが水の表現。アニメーション技術はここまできてるのかとびっくり。おもちゃの世界にモンスターの世界など今まで色々な世界観で我々を楽しませてくれたピクサーが今回選んだのは死の世界。メキシコの死者の祭りは『007 スペクター』で知ってから行ってみたいと思っていました。
死者の通る道として人々が道に散らし、死者の世界と現世を繋ぐものになっていたあのオレンジの花はマリーゴールドだそう。比較的よく目にする花で興味があり調べたところ「聖母マリアの黄金の花」という意味で原産は本作の舞台と同じメキシコ。花言葉は「真心」だそうです。
人は二度死ぬ。
1度目は肉体的な死で2度目は記憶からの死。映画や漫画などで比較的よく聞く言葉だがこれをアニメに落とし込みここまで優しく描ききるのかと。凄いな。『Coco』という原題を始め聞いた時にどういう意味なんだろうと思い調べたがアメリカでも公開前で見つからなかったのだが見終わるとなるほどと思う。『リメンバー・ミー』という邦題は原題が作品に果たす役割もしっかり含んだうえにわかりやすく マリーゴールドの花言葉「真心」もどこか香る素敵な邦題だ。
