素晴らしかったです。
想像以上の映像美。物語の展開も抑揚も文句なし。
この物語の前提となる冒頭の説明シーンもうまくできてました。切り絵調でシンプルかつわかりやすく大事な伏線を張ってた。
主人公ミゲルのキャラクターもすごく好きです。家族思い、でも音楽に対する情熱は抑えられない。素直で可愛くてとっても愛したくなる少年。
そこに重石のようにのしかかってくるお婆ちゃんも描き方がうまい。音楽なんてクソ食らえ！って悪態つくのに嫌いになれない。
死後の世界への入り口なんてもう鳥肌ものでした。とはいえ意外と淡々と進んでいくストーリー。かと思っていたら、曽曽祖父の正体が明かされてからの展開が引き込まれまくり。腕や足を組み直すのを忘れて気づいたら感覚なくなってるほど痺れてました笑。
いいなぁと思うポイントはたくさんありましたが、何よりミゲルが曽祖母ココにリメンバー・ミーを歌いかけ、忘れかけていた父を思い出すココのしわくちゃな笑顔といったら。心から感動できました。
