さとうの人

リメンバー・ミーのさとうの人のレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
5.0
家族から音楽を禁じられているが音楽が大好きな少年ミゲルがうっかり死者の国に行ってしまう。ミゲルは先祖の許しを経て死者の国を脱出するために、孤独な男ヘクターと共に大スターの歌手を探す話。 

ピクサーが制作したものは大体言葉では言い難い「ピクサーらしさ」があるけど、これにはその「ピクサーらしさ」がほぼ感じなかった。
「ピクサーだから良い話」ではなく、純粋に素敵なストーリーとして観ることができた。

ミゲル役はとても安定感がある。歌も上手い。

登場人物は歌うけど、同時上映のアナ雪みたくなんでも歌になるミュージカルというよりも、挿入歌として歌っている。
だから、音楽の入りがスッと自然で受け入れやすい。

中でも主題歌になっている「リメンバー・ミー」がタイミングも雰囲気も曲も最高。この映画の素晴らしさはこの曲が半分以上占めてると思う。
普段映画で感動しても涙目程度だった自分が、YouTubeでネタバレを知ってしまった自分が、「リメンバー・ミー」の部分でポロポロ泣いてしまった。2回も!
「リメンバー・ミー」までに積み上げられた時間も無駄になっていない。とにかく最高。

吹替版だとエンドソングがシシドカフカとスカパラになっている。
ラストでポロポロ泣いた後にスカパラの明るさが気持ちを和らげてくれるので、この映画を観るなら吹替版を強く推奨したい。
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