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リメンバー・ミーのkenのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
5.0
劇場の予告編で既に引き込まれていた。心温まる素敵な家族愛のファンタジー映画である。邦題のリメンバー・ミーは主題歌だが、大きく胸を打つ感動のラストシーンは涙なしでは観られない。

愛する大切な家族に会いたくなったら、大好きだったお爺ちゃん、お婆ちゃんを思い出したら、是非家族で観てほしい映画だと思う。お盆に親族でお墓参りに行ったら、リメンバー・ミーをきっと思い出すに違いない。

メキシコの祝日、死者の日を題材にした物語で日本のお盆の習慣に似ている。伝説の歌手デラクルスに強く憧れてミュージシャンを目指している少年ミゲルは、迷い込んだ死者の国で孤独なガイコツのヘクターと出会い、家族のルーツを探す冒険の旅にでる。ヘクターとミゲルの素晴らしいギター演奏と心に響く歌声に聴き惚れてしまう。死者の国はとてもカラフルに描かれていて、あの世とは思えない。住人はガイコツ姿に洋服を着ているが愛嬌もあり怖さを感じず親しみをもって観れた。

祭壇に自分の写真が飾られていないと、死者の日に生者の国にいる大切な家族に会いに行けない。生者の国の人達に忘れられると死者の国からも消えてしまうという。家族との強い絆を大切にして、変わらぬ家族愛を持ち続けると同時にご先祖様を敬う気持ちを忘れずにいたいと改めて感じた。今の自分がいるのはご先祖様や両親のお陰なのだから…。もう一度、ミゲルとヘクター、そしてCOCOの喜ぶ顔を観たいと思わずにはいられない!
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