三郎丸

リメンバー・ミーの三郎丸のネタバレレビュー・内容・結末

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

平日休みの子供のお付き合いで鑑賞!
家族(家系)の絆がテーマの物語です。

鑑賞しながら、今は亡くなった祖父母をほんのり思い出し、涙がポロリ…と出てしまう良い作品でした。
(子供に涙がバレると指名手配犯を見つけたかの如くジロジロ見られ、結果しつこく馬鹿にされるため、コッソリ涙を拭きましたが…)
ワタシは、家庭の事情で小さい頃、祖母に母親替わりで大変お世話になっていたので、本作は正直!涙と鼻水垂れ流しモノです!!
観ながら、いつの間にか、故人との懐かしい思い出を見つめ直す良い時間となっておりました。
音楽も印象的な楽曲ばかりで耳に残るものが多かったです。
しっかりした音楽がメインのストーリーであれば音楽の演奏場面が多くても気にならず、最後まで一緒に見ていた子供も集中して鑑賞してました。

映像は死後の世界の煌びやかな世界、人間の皮膚のリアルさ、後半の主人公がに曾祖母に歌を聴かせる場面の顔は特に凄いクオリティ!劇場で本作を観て良かったと思いました。コレは素晴らしいです!

この世は、様々な家庭事情の方々がいて、
「様々な理由で親に捨てられたり、虐待を受けた子の気持ちを考えていない」
等の意見を本作レビュー等で拝見しましたが、しかしCMや宣伝を見れば、これは家族の絆と大切さをテーマに描いた映画だとわかるはずです。なぜそれでも観たのでしょう…
人が生み出す作品が、万人受けするマイルドな当たり障りないモノとして、作られているわけではありません。
親だって人間で完璧ではないのだから、思い起こせば理不尽な扱いを受けたり、嫌な思いをさせられたりといった不満はあるでしょう…ワタシだって、こんなところで御披露目するよな楽しい記憶ばかりじゃありません…
色々な方々の意見はあれども、そこは
【一族の暖かい物語】
という捉え方で良いのではと思います。

本作の最後に、音楽を捨てた主人公の家族らは主人公の音楽への情熱に打ちのめされ、改めて音楽の素晴らしさを理解します。
過去の過ちを繰り返すことで、再び家族の崩壊に見舞われる事に怯えていただけで、主人公の音楽への気持ちが憎くて夢を奪おうとしたわけではありません。
本作を鑑賞された方は、今一度家族だけではなく、大切な人の思いや考えを今一度考え、過去と向き合うキッカケにすることが出来れば素晴らしい作品ではないか、
【子供相手の作品ではない】
ことは観れば容易に気づくはずです。

主人公の男の子の小さな口元ホクロに注目です。
三郎丸

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