ご先祖さまの事どれくらい知ってますか？ ご先祖さまがいなかったら、今のあなたはいないんですよ。
そんな当たり前のことのように思えるけど、とかく忘れてしまいがちな事を圧倒的なCGの物量と映像で訴えかけてくる。
考えてみれば、今の自分がここに立って映画を観て、あーでもない、こーでもないと偉そうに言えるのも、ご先祖さまたちがいてこそ。
恐竜の時代に足元で逃げまどっていた、小さい哺乳類の時代から、お猿さんの時代を経て、原人となりアフリカ大陸から気の遠くなるような距離を越えて、海を渡り今の日本で暮らしを始め、といった今の自分に続く道程は気が遠くなるほどだ。
そんな太古の時代の哺乳類から今まで一度も血を途切れさせることなく繋がって、今の自分がここにいるのだと思うと、ご先祖さまへの感謝の気持ちは言葉では言い表せない。今の自分は天国のご先祖さまたちにどう見られてるのかな？ なんて考えてみたり。
子孫たちの記憶から亡くなった時が本当の死だ、という実に考えさせられる話を元にストーリーは進められていく。
肉体の消滅よりも記憶の消滅が本当の死なんだな、と教えてくれる。
そして、主題歌の美しさ、使いどころ、またそこまでの伏線の張り方など、流石ディズニー！
本気になったら叶うものなしである。
さらに特筆すべきは背景のCGの作り込みと色彩の鮮やかさ。死を扱った話なので暗くならないようにとの配慮だろうが、息を飲むほどに美しい。
観終わった後、「色々あるけどまぁ、なんとかやってますよ。あなたたちの残した血筋は次の世代までは残しましたよ」と空に向かって話かけた笑。
子供たち連れて、お墓まいりに行かなきゃな。
