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リメンバー・ミーのJINのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
3.5
評判が良かったので気になってたものの結局劇場まで足を運ばなかった。
音楽が重要な鍵になってたから映画館の大音響の方が良かったこととは思う。
メキシコが舞台で、音楽も垢抜けていた。
そして死者の世界はやたらとハイカラで、生者の世界と大差なかったね。

この作品は家族の物語。
ストーリーはシンプルで容易に先は読めてしまった。
「誰からも忘れられる」ということが死に匹敵するというのがどうも納得できず。
まあそれは自分が家庭を持たず、孤独死まっしぐらの人生を歩んでいるから素直に感動できないだけなのかもしれないが(笑)
表舞台に立っている人間の方がたくさんの人達の記憶に残るのは確かで、また本人が裏でどんなに悪いことをしていようとバレなければ死んでからも惜しまれる存在でいられることだろう。
死人に口無し、死んでしまえば事の真偽もわからない。
そうゆう意味でも、この作品の死者の世界のシステムを単純には受け入れられず、どこかモヤモヤしたものが。

自分にとって音楽を奪われることほど辛いことはないので、主人公の気持ちはよくわかる。
ただ死者の世界の存在意義はまるでわからない。
とりあえず死者が帰ってくるというお盆に観るにはタイムリーだった(笑)
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