代々音楽を禁止されてきた一家で、密かにミュージシャンを夢見る主人公。『死者の祭り』の日に死者の国に迷い込んで先祖たちと出会い、元の生者の国に帰ろうと冒険する中で一家の秘密が解き明かされる、家族の絆を描いたハートフルアドベンチャー。
『リメンバー・ミー』の曲の真実を知って、終盤主人公ミゲルが歌うところは涙が止まりませんでした。
原題の『Coco』にも納得。
ラストの『死者の祭り』はもう泣きっぱなし。
死者の国だけあって登場人物はガイコツだらけで、名作ガイコツアニメ(?)の『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』は昔映画館で3Dで観たら何か怖くてムリだった思い出があってちょっと心配だったんですが、これはガイコツでも目もあって表情豊かで、明るくコミカルで全然大丈夫でよかったですw
監督も不気味にならないようキャラクターデザインには腐心したそうで、無事登場人物たちみんな楽しく観れました。
ノラ犬ダンテも大活躍で面白かった!
ポップな切り絵のアニメーション技術すごかったです。
先祖達の遺影を飾った祭壇。
無数のキャンドルの灯火。
マリーゴールドの花びらの橋。
とってもキレイでした!
こういうメキシコの文化も素敵。
幻想的な死者の国も美しくて圧巻。
世代を重ねた家族の絆の温かさが素晴らしかったです。
現実には、家族だからずっと仲良しってわけじゃなくて、家族より個人の夢を優先して衝突があったり、誤解があってすれ違ってしまったりなど、絆が綻ぶこともある。
そんなことも描きつつ、でも家族だからこその、根底には愛情という絆で結ばれているってことや、先祖が生まれて、それぞれの人生を歩んできた先に自分が今この時代に生まれた奇跡など再確認させてくれるような、心に響く作品でした。
★メキシコに住む、代々靴屋で音楽禁止の掟のある一家に生まれた主人公ミゲル。
村の伝説のミュージシャンに憧れて、家族に秘密でミュージシャンを夢みて日々隠れてギターを練習していた。
年に一度の『死者の祭り』の日に、村で音楽コンテストが開かれることになり、こっそり出場しようとしたところ、先祖たちが暮らす『死者の国』に迷い込んでしまった。
日の出までに元の生者の世界に帰らないと、二度と戻れなくなってしまう。
ミゲルは無事戻ることが出来るのだろうか、、?