Hiro

リメンバー・ミーのHiroのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.0
“音楽が俺の中にあるわけじゃ
ない。俺こそ音楽なんだよ。“

好きなことをやらせてもらえない
のは辛い。”好きこそ物の上手なれ”。
そりゃ、変態紳士クラブも”肩を緩め
て自由にやりな、お前の人生なら好き
にやれってな。”言うてるわけですし。

ギタリストの少年はミュージシャンを
夢見るが、彼の家族には“音楽禁止”の
掟があった。家族か、夢かを悩んで
いるそんなある日、彼は先祖たち
のいる ”死者の国” に迷い込む。
一族に隠されたある秘密の答えは
自分の好きな曲”リメンバー・ミー”
にあった。これを観て“お墓参り”に
行かない人はミゲルに思いっきり
ギターでぶん殴られてください。

“先祖を迎え入れる文化”は日本には
お盆があり、メキシコには”死者の日”
がある。先祖を大切にして忘れないと
いう習慣は”万国共通”。自分の文化と
重ね合わせて楽しめる内容でした。

作中で出てくる”成功するためなら
手段は選ばない。”というセリフは
ストイックに聞こえるとても危険な
考え方で、何も犠牲にせずには夢を
掴むこともまたできないのであろう。

ただ”犠牲にするもの”を見極める
ことはできるはず。なぜなら好きな
ことをやって生活が成り立たない
のに、嫌いなことをやって生活が
成り立つ“わけもない”のだから。

p.s.
ピクサー史上”最高傑作”って広告が
新作出るたびに付いている気がする。
実際どれが一番か調べたら現時点では
“ファインディング・ニモ“でした。
いや、ニモやん。ニモぶっちぎりやん。
今度から”ニモの次に”って広告にしてね。
Hiro

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