胸中に秘めているトラウマを刺激させられた若妻が、自分勝手に喋り続けるヴァギナに翻弄されながら、奔放な性生活を繰り広げる。"本能の赴くままに喋るヴァギナ"を題材に取っている、フランス産のハードコア・ポルノ。
いわゆるひとつの「性衝動によって呼び起こされる混沌状態」「世界は下半身でまわっている」の系譜を取り扱っている作品。本音を語るヴァギナと対峙することになったヒロインが、自分の殻を破るための、性のアドベンチャーを強いられる。
公衆の面前でオナニーを始めたり、ノーパン&コートという出で立ちで羞恥プレイに興じたり、ポルノ映画館で男二人を逆ナンパしたり、多様なシチュエーションが登場する。グラマーな女優が生身で演じているが、結合部のアップは別人の可能性あり。
中盤部に入ると、喋るヴァギナが少女時代の出来事を回顧していく展開に突入。ピノキオの鼻を使って破瓜する場面と、ヴァギナにマイクを入れた状態での取材風景が印象鮮烈であり、"下半身に翻弄される人間の悲喜"がストレートに伝わってくる。