カレス

Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密のカレスのレビュー・感想・評価

5.0
IMDb 8.1
ドキュメンタリー
字幕版

コオロギ食がバズってて再視聴。
温室効果ガスの排出は、運輸業より畜産業によるものが多い*。さらに畜産は環境破壊につながる資源消費の最先鋒、と知ったキップ・アンデルセン監督は、いろいろな環境団体にインタビューを試みる。何故か環境団体は協力的でなく、監督は中古のバンに乗って識者を訪ね回ることにする。

原題は
Cowspiracy: the sustainability secret
CowspiracyはConspiracy(陰謀)のもじりのようだ。
畜産、水資源、アマゾンの熱帯雨林、それに関わる人々の姿勢など、地球温暖化周辺のエピソードをインタビューをもとに図解も使い論じていく。よくある地球温暖化論とは着地点が違うことに後になって気がつく(見てる時は食べ物に注目しているので)。

🦆🦆のシーンはそのままじっくり映すのでグロ注意⚠️


閑話休題 日本政府は将来的な食料不足に備え、コオロギ食の研究に補助金を出しているらしい。でもその前に食料自給率をあげるべきだ。日本の牛乳は国産のようだが、実は飼料はほとんど輸入品なので牛乳の自給率はほぼゼロ。それから野菜の種もほとんどが輸入品。国防費増やす前に食料自給率を高めないと、ミサイル撃つ前に食べ物がなくなる。

ちなみに本日の夕食は、サラダ、豆腐、納豆、冷凍スパゲッティ。豆腐と納豆(簡単に食べれる重要なタンパク源)は国産大豆使用のものを買っている。実は住まいから逃げてきて独居自炊なのだが、あとタンパク源として牛乳が良いと思っていた。マサイ族の主食は牛乳だからだ。この話を見て牛乳どうしようかちょっと考えた。

それにしても
NHKスペシャル 軍事侵攻緊迫の72時間
を見たが、
世界にウクライナの戦争を平和裡に解決する力がないのなら、地球温暖化も止められないし、食料不足も人口爆発も解決できないし、人類に未来はないと思う。

*追記(2023/12/22) 国連も認めた
「国連報告書、動物性食品の代替を 気候変動対策に提言」
2023/12/9 日経オンライン
【ドバイ=田中雅久】国連環境計画(UNEP)は8日、気候変動と食料に関する報告書を公表した。人為的な温暖化ガス排出量の30%は食料システムに起因し、動物性食品の需要増が気候変動や大気汚染といった影響を及ぼすと指摘した。植物性食品などの活用で負荷が減らせると提言した。
家畜や飼料などが原因で、動物性由来の温暖化ガス排出量は食品関連の60%を占めるという。世界の排出量では14.5〜20%に当たると言及した。影響は中高所得国で顕著だとし、過剰消費などで水質汚染や生物多様性の損失といった被害を引き起こすとした。
代替として植物性や培養による食肉、発酵食品を用いることを提言した。動物性食品と比べて環境負荷を抑えられる可能性があると示した。普及の課題としてコストや文化的な受容性、規制などを挙げた。
アンダーセン事務局長は同日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で記者会見し、「多様で柔軟な食生活に切り替えることが人々の利益となり、自然や動物、気候にも好影響をもたらす」と強調した。
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