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ピアニストを撃てのmareのレビュー・感想・評価

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)
3.5
トリュフォーによるフィルムノワール。輝かしいかつての栄光、理不尽な哀愁、コミカルタッチな軽快さと振れ幅が大きそうに見えて実験的でありながら観やすい作品。主人公の心情、主に女性に対しての臆病さをナレーションしながら初対面の相手に戸惑う芝居はかなりリアリティがある。そしてトリュフォーのユーモアが炸裂する会話シーン、嘘だと思われないためにお袋の命を賭けると言い張ったはいいものの、妄想に切り替わりお袋が胸を押さえて倒れる部分は天晴なコメディだった。
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