『モールス』は何回か見ていたが、原作のこちらは初鑑賞。
相変わらず幻想的でエモーショナルなヴァンパイア映画だ。
本作で描かれる残虐性には、ある種の芸術性も含まれていて、全体としては上品な雰囲気になっている。
白と赤のコントラストが美しく、「残虐」というタイトルをつけて美術館に飾りたいくらいだ。
数々のサイトで解説がなされている通り、日本公開版では本作の重要な秘密の部分が致命的に失われてしまっているが、まあ日本はそういう法律なのだから仕方がないし、それでも十分楽しめる逸品だ。
公開:2008年(スウェーデン)
監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション