ふう

ぼくのエリ 200歳の少女のふうのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
3.4
⛄永遠を生きる少女と共に生きるということ

エリと同居しているホーカンがすごく心惹かれるキャラクターでした。(原作未読なので、この映画のみでの彼の役割としてですが)

(※妄想です)
彼とエリの間にはきっと昔は愛があって、でも時間の流れを生きているものと、止まったままのものの間では圧倒的な溝が生まれてしまって、
彼はでもその愛情表現として、食料調達をし続けているのではないかな。でもエリは12歳の純粋なわがまま幼さを残していることで差は広がっていく。
最後の狩りの際、エリは彼の頬を撫でたけれども、昔はもっと親密な関係があったのではないか、でも今はオスカーもいて彼女からは憐憫と感謝しか与えられない…切ない!!!
ホーカンに思いを馳せるだけでごはん🍚おいしいです。

森博嗣の『四季 春』のプロローグに 

「たとえるならば、それは天体の運行に類似している。たまたま、彼女の軌道と、僕の軌道が、最も接近する位置に、そのときの二人が存在しただけのこと。 つまり、偶然。 次の瞬間にはもう、僕たちは遠ざかる一方で、以後二度と、そんな近しい距離へ、そんな奇跡的な関係へは、戻ることができなかった。」

という文章があります。エリとホーカン(もしくはエリとオスカー)はまさしくそんな星の導きによって出会えたと思うのですが、
それが果たしてエリに、オスカーに本当の幸せをもたらすのか、考えさせられました。
「正しきものを招き入れろ」とは教えてくれますが、招き入れたあとの、ハッピーエンドのその後が気になる作品です。