デジャブ

ぼくのエリ 200歳の少女のデジャブのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
ドアの軋み、衣擦れ、雪を踏む音。日常の音が明瞭に聴こえ、北欧の静かで澄み渡った空気を感じる。
少年の住むアパートの隣に親子が引っ越してきた。中年の男とちょっと不思議できれいな少女。彼らは何者か。
徐々に明らかになっていく少女の正体。
普通不快に思ってしまう咀嚼音までよく聴こえたのは、人間の血を飲む彼女の食欲を表現していたのだろう。
白銀の雪と少女の白い肌が血で染まっていく映像は悍しくも美しかった。