Yuya

ぼくのエリ 200歳の少女のYuyaのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
3.7
美しくも 哀しく 淡い恋物語
映像という魔法を使って
こんなにも心情を 鮮明に
描きとってしまうなんて…

リメイク版は観てたんだけど
ストーリーは同じのままで
まぁ 印象はまったく違うもんだね

窓や壁で仕切られる 2人の世界 2つの生き物
反射して映り込む 少年の姿にもまた
その二面性が 揺らめいていて
優しさと残酷さの表裏が 浮かび上がる

雪の白さと真紅の血液 大人と子供の狭間
そして 少年と 少女か少女とは別の者か…
理解したくともしきれず 分かり合えない靄が
ずっと 陰鬱にのしかかってくる

彼女の正体を 少年以外が皆 気付いていながら
真実をどう受け止めるかの部分は
少年に委ねているのが なんとも興味深かった
Yuya

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