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にがくてあまいのRIOのレビュー・感想・評価

にがくてあまい(2016年製作の映画)
3.8
大手広告代理店に勤める、男運のないOL・マキ。多忙と野菜嫌いから偏った食事を摂る雑な一人暮らしをしていたが、行きつけのバーで一目惚れしたイケメン教師・渚に介抱されたことから、半ば強引に彼の家に引っ越し同居生活が始まる。しかし渚は、古屋住まいでベジタリアンでゲイ…とマキの想像とは異なる人物像であり、おまけに「俺が作る料理を毎日残さず食べること」という、野菜嫌いのマキにとって難題であるルールを突きつけてきた。

あらすじも読まず、どうせベタベタのラブストーリーなんだろな…と思っていた先入観はまるで見当違いな、食と家族と友情がテーマのじんわり温かい映画でした。美味しい料理が繋ぐ人間関係、いいですね。
漫画原作ぽさが溢れる現実には寒めな描写とか、ゲイ・BLワードの取り扱いがあまりにネタ的だなとか、何より川口春奈演じる主人公のキャラが終始キツいなとか気になる点はあるものの、思ったより面白かったし見たかった林遣都が詰まってたので全然オッケーです。

あ〜〜〜林遣都がやばすぎるって感じで、個人的この作品の良さは総じて林遣都。タイプじゃなかったのに最近牧のせいで好きになってるのですが、今作の渚も驚くほど類似した役柄で奇遇でした。わたしがキャスティングしたのかと思った。オシャレなキッチンにスーツやエプロンで立つ姿、ずっと見ていられます。林遣都に栄養管理してもらえて、ぶっきらぼうなのに泣きついたら優しく慰めてくれてって、一体どんな徳を積んだら送れる生活なんでしょうか。
親しい後輩が真剣佑っていうのもいい。この二人を描いた続編が見たいです。そもそも林遣都と真剣佑が教師を務める学校って何?

渚が作る美味しそうな野菜料理の数々も、見ているだけで多幸感に包まれます。生牡蠣に当たって断食中なのに観たのは間違いでした。美味しいご飯がたくさん出てくる作品は、それだけでほっこり幸せな気分になれて好きです。
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