正露丸

傷物語I 鉄血篇の正露丸のレビュー・感想・評価

傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)
5.0
全然関係ないんですけど向井秀徳の言葉を使わせてもらうと、
「これねえ、もう、ひと言で言わしてもらいますけども……青春なんですよね。すいません、青春です。」


私の青春です。なのでべた褒めしかできません!悪しからず。
まあ後でごちゃごちゃ言っても薄まるだけなので、観たその時にゾクゾクして、ズキズキして、ドキドキした。それでいいのかなあとも毎度思うんですけれども、キモい長いレビュー書いちゃって、すみません。フィルマークスのレビュー見てると原作やアニメを見ずに鑑賞したという方が意外に多くて、何様だって感じですがとても嬉しいです。

劇場版制作発表が2011年の3月末だったから、しめて5年近く待たされたことになる。それでも5年待っててよかった(正確に言うとまだ序盤の序の口なので全部見終わった後よかったと言えるだろう)と思う。生きて待っててよかった。
また強く思うのは劇場版でやるに足るものだったということ。このスケールで、このアプローチの仕方で、この熱量の入れ方で、やるには劇場版アニメーションという土壌が絶対に相応しい。単に尺の長いテレビアニメではなく、3部に分けて、金とってやるということに遺憾は無いと思います。テレビアニメの延長なだけでなく、きちんと「劇場版」を制作してくれたんだなと。刺激的な映画体験が出来ました。シャフトさん本当にありがとう・・
アニメシリーズとの絵の面での大きな違いといえばキャラデザも結構変わってると思うんですが、阿良々木君も誰だテメーってくらい美少年だし、俺の羽川は天使だし、小さいキスショットもめためたかわいい。
キャラデザとは違いますが阿良々木邸が様変わりしててっていうかあれコルビジェですよねwまんまサヴォア邸で笑いました。
実写との融合について。シャフトの特徴とも言えますが、アニメシリーズではアニメの背景に実写の素材という使い方が多かったように思うんですが、今回は実写の中でキャラクターが歩く歩く。感動しました。違和感はあるんですけどズレを感じるのではなく、ありえなさというか、いい異質さでした。 実写との擦り合わせもあり、動きがもう尋常じゃないくらい精密でした。毛束や眼球の動きもこだわりを感じられて最高です。パンツのシーン直前の向かいから羽川が歩いてくるときの脚の動きとか、靴音と相まって本当にドキドキした。原画集出たら絶対買うので出してくれ!!!!懇願!
あと出してくれ!といえば神前さんがまためちゃくちゃいい仕事されてたんで、劇場版サントラもお願いいたします。(深々)
あれだけ異様な世界観、シチュエーション、画面に合わせるだけに、キャストさんも苦労されたとコメントで読みましたが演技素晴らしかったです。息を呑む息の演技!

序盤の進みが緩慢なのは西尾維新だから織り込み済みかなあという気持ちです。原作があるからストーリー以外で魅せようとした結果こういういじり方になったと思うんですけど、西尾維新の「趣味で書いた」という源流が生きているように感じました。趣味と言ったら怒られるかもしれないですが笑
だらだら書いてきましたがとりあえずめちゃくちゃ興奮しているし、次も期待しておりますということです。俺の羽川の見せ場もあるしな!!彼と彼女の物語を、どうか丁寧に描いてください。