みゆ

キングコング:髑髏島の巨神のみゆのレビュー・感想・評価

3.5
2017.03.29(71)
劇場・字幕


面白かったけれど意外とノレなかった。理由もちゃんと分かってる。3つある。

(1)キングコングの体つきが華奢
二足歩行するせいなのか、腕肩周りが細くてバランスが悪い。胸と背中の厚みももっとあって良いはずだ。あとお尻の筋肉も全然ない。ゴリラだと思うからダメなのかなぁ…違う生物だと思えば良いのだろうか…いやゴリラだよな。うん。もうこれで最初からテンション下がってしまった。

(2)ブリー・ラーソン演じるウィーバーの戦場カメラマンっぷりが酷い
これは仕方ない。見栄えだけで良いやと判断されたのだろう。だがこういう細かい部分を丁寧に描いてくれるだけで、人はスッと物語に入っていけるのもまた事実だ。フィルムカメラで写真を撮ることを趣味にしていて、尚且つライカについて少しでも知識がある人が見たら、きっとみんな不満に思うだろう。もちろん演出上仕方ないこともあるし、完全にリアルにやって欲しい訳ではない。ただ押さえて欲しいポイントがことごとく雑だったのだ。カメラの扱い方、写真の撮り方ひとつとっても雑で、普通戦場カメラマンなら絶対に撮影する場面では口をあんぐりと開けて立っているだけ。細かいことを言い出したらきりがない。

(3)これギャレゴジじゃん…
細かい部分が違うだけで、ざっくり大枠で見たら2014年公開のギャレス・エドワーズ監督によるゴジラとおんなじなのだ。ゴジラがキングコングに変わっただけ。東宝大怪獣祭りと同じだけど良いのかこれ…

私は映画を見る際、極力事前情報は入れないようにしている。楽しみであればあるほど、予告編も見ないようにしている。今作もそうだった。

で、見終わってから調べたら、これはモンスターバースというシリーズで、ギャレス監督のゴジラ→今作のキングコング→◯◯と続いていく企画とのこと。それでエンドロールの後のあれだったんだな。納得。でもそれなら尚更ゴジラとは違う感じで見せて欲しかったなぁ。

楽しめた部分も沢山ある。サミュエルとキングコングのメンチの切り合いは最高だった。色んな過去の映画のオマージュシーンも良かったし、音楽もすごくかっこよかった(サントラ欲しいくらい)。密かに気になっているトビー・ケベルが活躍していたのも嬉しかった。MIYAVIちゃんも良かった。

意外とトムヒが活躍していなくて、それもどうなんだろう…と微妙な気持ちに。

ノレなかったけど楽しめたのは楽しめたし、劇場で見て良かったと思う。寧ろ初鑑賞が自宅だったらもっと評価は下がっただろうな。

続編に期待…したいよう!期待させてくれよう!
みゆ

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