OASIS

キングコング:髑髏島の巨神のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

巨大生物が棲む髑髏島を舞台に、原住民から神と崇められるコングと人間達の戦いを描いた映画。
監督は新鋭ジョーダン・ヴォクト=ロバーツ。

生理的に嫌悪感をもよおして来る様な怪物達の造形や繋ぎのカットに意図的な悪意があって悪趣味を隠そうともしない感じは好き。
優しい目をした美女には甘いイケメンコングが格好良いし、夕陽をバックに聳え立つコングの巨大なシルエットや、スローモーションを多用した止め絵も次々バシバシと決まっていた。

崖からヘリから覗く顔。
地響きを鳴らしながら歩く巨体。
コングの尋常ならざる巨大さの表現は素晴らしかったが、映画のストーリーは島を護ろうとするコングを中心に敵対する味方同士があれこれと画策する内容で特筆するべき面白さは無かった。
隊員が無残に食い殺されたり踏み潰されたりする殺戮を楽しみ、最初から酷い死に方をすると決まっている様な悪役キャラがいつどんな方法で死ぬのかを期待して待っている状態で、その部分については概ね満足だったが溜飲が下がるまでには至らなかった。

ギャレス・エドワーズ監督版「GODZILLA」の続編にキングコングも登場するというアナウンスがあったように、エンドロールにはそれを示唆する映像もあった。
地球の地下に空洞があり異世界が拡がっているという設定は今後様々なモンスターを登場させる為に都合が良いが、そうするとそれに対抗する為に人類が強力な兵器を作ったりする「パシフィック・リム」的世界観になってしまうのではないかと思う作品だった。
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