ミサキ

キングコング:髑髏島の巨神のミサキのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

去年の冬にライブの遠征で仙台に行った際、ネカフェで身なりを整えたのでその時についでに見た…のですが、一切内容を覚えておらず。(!) 映画なんて一回見たっきりであればまあ確かに細かいところなんて忘れちゃうと思うのですが、一ミリもどんな内容だったか思い出せなかったのでレンタルしてきました。(一時期はどこの配信サイトでも追課金なしで見られたのに、今はどこもレンタル以外では配信しておらず…敗北…。) 今月末には、「ゴジラ キングオブモンスターズ」も公開されるのでいい機会ということで! (5/17追記:ドクター・ストレンジを金ローで見てたら次がこの映画でああ~~!となりましたが、ドクター・ストレンジもなかなかのカットぶりだったので、ちゃんとフルサイズで見ることに意義があった…ということにしておきます)

そもそも久しぶりに見ようと思ったきっかけとしては上記+「あれ? 主演がトムヒ…?」となったことで。ブリー・ラーソンだとか、サミュエル・L・ジャクソンだとか、好きな方ばっかり出てるのに出ていたという記憶すらなく。自分の記憶力に不安を感じつつ鑑賞を開始しました(笑)

結果としては、一応2回目の鑑賞のはずなのですが、ほぼ初見の気持ちで全編見届けることができました(笑)

大まかなあらすじとしては、地質調査だという名目で連れ出された軍の人たち(サミュエル)+雇われ傭兵(トムヒ)+それについてきたカメラマン(ラーソン)がキングコングとその島にいる化け物にめちゃくちゃに振り回される話です(マジでこれだけ理解してたらOKだと思います)。

怪獣映画というものは基本的には怪獣が主人公ですが、今作もがっつりそうでしたね! 人間は人間で対立要素があるにはあるのですが、コングたちのスケールと比べてしまうと小さいような…。危機的な状況でテンパってしまう人間と冷静でいられる人間の違い…。部下を殺されたからコングに恨みがある、と言うパッカードの気持ちもわからなくはないのですが、人数がかなり減ってしまって勝てる見込みほぼないのに挑みにいくのはどうなんだ。(コンラッドも正気じゃないとか言ってましたが) その結果コンラッド・ウィーバー・パッカード・マーロウ以外はそこまで思い入れがないままに特に活躍しなかったりバタバタ死んでしまったりで印象に残りませんでした。

個人的にスカルクローラーの造形が可愛くて好きなのですが、視聴後にモデルにされたキャラクターたちを知って納得しました。モチーフが後ろ足のないオオトカゲ、頭部はカラカラ・サキエル・カオナシだとか…。日本文化が随所に散りばめられていて面白いですね! そして実際可愛い…。スカルデビルが自爆特攻を軽く尻尾で弾いたりする賢さに「賢い~!!」と両手を叩き、最後にコングに舌ごと内臓を引きずりだされちゃうシーンも最高でした! 散り際って大事。あれぐらいあっさりしているぐらいがいいですね。

最初に「一回見たはずなのに内容を一切覚えていなかった」と言いましたが、唯一見ている途中で記憶がフラッシュバックしたのは霧の深いところに行って、吐き出された骨についていたドッグタグでチャップマンの死を把握し、ランダがカメラの調整をしているところで食べられ、フラッシュがバチバチしながらどこから襲って来るか読めないスカルクローラーに怯えるシーン…でした。ここだけ印象深かったようで見覚えがありました。(キングコングなのに覚えていたところがキングコング出てない…)でもその後に日本刀を振り回すコンラッドのシーンは一切覚えてなかったので人間の記憶力ってやばいですね。(推しなのに覚えてないって相当…)あのシーン、ガスマスクと日本刀のアンバランスさはよかったのですがせっかくなら素顔で振り回してほしかったという気持ちもありつつ…。その前にマーロウが「不名誉より死…」と刀を構えて日本語でつぶやくシーンがありましたが、あれ死ぬほどカッコイイ!! ちゃんと日本人が聞いてはっきりわかる言葉になっていて努力を感じました。しびれます。

一回目は(記憶がないにしろ)字幕で見たので、今回は吹替版でまず鑑賞しました。が、トムヒの吹替、Gacktさんだというのも全く把握してませんでした。が、これがまた印象がなんか違う…。Gacktさん自体は別に棒読みだとか演技が悪いだとかはまったくないのですが、単純にキャスティングミスかなと感じました。ブリー・ラーソンの佐々木希さんはとても良かったと思います! リビングのテレビで見ていたので、横で見ていた芸能人の吹替に厳しい母が「これそうなの!?」と驚いていたぐらい。言われないとわからないと思います。上手い! 洋画は字幕も吹替もそれぞれの良さがあると思いますが、今作は字幕に軍配を上げさせてほしい…!

総括としては、人間のスケールが小さすぎて、キングコングやスカルクローラーをはじめとした巨大モンスターが出てこないシーンは動きも少なく退屈かもしれませんが、何も考えずに、人間って小さい存在なんだな…と再認識するのにはぴったりの映画です。キングオブモンスターズ楽しみですね。
ミサキ

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