原作ファンなので期待値低めに持ちつつ監督やキャストに期待しつつな感じでなんだかんだ楽しみにしてました。
ストーリーは原作みてないと絶対にわかりづらいなと思った。というより物語がどうこうじゃなく夏芽（小松菜奈）とコウ（菅田将暉）が互いに感じてる何かキラキラしたものとか揺さぶるような感覚が表現されてた。それ以外のものはあまり重要じゃないと思った。「遠くにいく」っていう言い方をよくしていたのも印象的だし、それは若さとか青春とも言うけど、抽象的なきらめきだった。このふたりがもつ神秘的なものと、村社会のおどろおどろしさが持つ神秘が合わさって、ただただこの景色の中のふたりに釘づけになった。
映像の美しさだけでなく、原作にない夏芽の少女感もよかったし、そこに基準をあわせた大友（重岡大毅）とかカナ（上白石萌音）の描き方も原作とはまた違うリアリティがあってすごくよかった。音楽はちょっとダサくてどうかなって感じ。
原作の軸だけ保ちながら、より甘酸っぱいエッセンスを取り入れる感じ？バランスの良さがハンパじゃねえなと思った。甘酸っぱいエッセンスちょっと恥ずかしすぎてイケナイものを見てしまった感覚、思い出しただけでも恥ずかしいわ大友。。
