なんかすっごい綺麗だった
いや待って、何から説明したらいいかわからない. 久々の邦画だし、レビュー見ても賛否両論あるからあんま期待もしてなかったのに、よかった.
観終わった後なんかすっごいもやもやしたし、スッキリしなくて叫びたい感じになって、嫌だったんだけど嫌じゃないってゆーか、、、とても不思議な感覚になった.
この作品きっと難しいんだと思う. みんなのレビュー見ると原作の方がいいって人もいるから、映画だと詰まりすぎちゃってるってゆーのもあって、理解が難しいのかな. それに加えて、映像てか写し方が綺麗だから、そっちに気を取られやすく、その結果中身ないって捉えられちゃうんだなーって.
遠くに行けば行くほど近くに感じる、その感覚ってどんなんだろう. でも、なんかちょっとわかるとこもあって、この作品の中のコウと夏芽の恋愛って、まさにプラトンのイデア論じゃないのかなって思ったの. 憧れの人や美しいと思う人って、遠いけど近い、近いけど遠いもの、イデア論だとこんな感覚かなって. 美しさはその辺にあるのとは違う特別感があり神々しさを放っていて、驚きや非日常を感じるもの(遠さ). でも、それに美を感じる何かが自分の中にあるからこそ惹かれる訳で(近さ)、だからこの作品で2人もそんな感覚を持ち合わせていたのかなって.
深く読みすぎかもしれないけど、こんな風に考えたら、悲しいけどすごく綺麗な作品だなって思ったの.
最初は途中途中、なんでいっつも2人は追いかけっこしてるんだろうって思ってたけど、これも遠さと近さを表現してるのかなー? 表現と言えば、ペディキュアの青と赤で象徴してたのすごいよかった. 青に染められていく感じね..
いくつか好きなシーンがあって、、、
個人的には、最後の方のシーンの火祭りのコウと夏芽の写し方や音がすごくゾクゾクした. いいシーンとは言えないけど、視覚的、聴覚的にはすごく惹きつけられるものだった. あと水中のシーンいくつかあったけど、どれも儚げで綺麗だったなー.
あ、てか有名な顔ぺろシーンは普通にどきどきしたし、コウと夏芽のラブラブなとこもよかったんだけど、なんだろうなーかっこいい可愛いって感じじゃなくて、ゾクゾクする綺麗さ、ってゆーのかな、そんな感覚.
こーゆーのって気持ち悪いって思う人と綺麗って思う人かなり別れると思う. もうそれは感受性や価値観の違いだなー. 私はこの作品の世界観は綺麗だなって思ったし、アートさをすごく感じたの.
もちろん、ここの演技がなーとか、挿入歌やだなーとか、これはちょっとってゆーのも少しあったけど(笑)、全体的にはよかった. どんなに最後スッキリしなくてもね.
とにかく、菅田将暉、小松菜奈、2人とも本当に儚げで美しく綺麗でした.
たまには邦画もいいね!もっと観てみよう.
長々と失礼しました!笑