CHEBUNBUN

溺れるナイフのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
4.5
【なっなんなんだ!】
去年、見逃した青春キラキラ映画。
賛否が真っ二つに別れの、映画芸術族に愛された謎の作品「溺れるナイフ」がNetflixにアップされていたので観た。

昨年邦画豊作年に本作を劇場で観ていたら、恐らくその年のベストテンに入れなかったろう。

しかし、この「溺れるナイフ」は紛れなく傑作だ。酷評したくなるのも分かる。少女マンガ原作青春キラキラ映画なのに、行間がやたらと空いており、菅田将暉の金髪具合も違和感ある。また有名役者を使っているのに、インディー映画ならではの癖もある。

ブンブンも正直、ブログのサーバー移転の待ち時間に観たのだが、音楽が、美し過ぎる画がブンブンの心を握りつぶしに来た!

東京でモデルをしている少女が、田舎の浮雲町に引っ越す。そんな彼女が中上健次の小説に出てきそうなコントロールできない男に恋をすると至ってシンプルな話。

しかし、それを彩るのは眩しすぎる青い海、そして紅の華。ストーリーテリングを無視する程「美」に拘った美、美、美の猛攻に美しい映像フェチのブンブンの心はグワングワン揺れ動かされる。

そして、「リアル鬼ごっこ」など、最近の園子温映画の音楽を手がける菊地智敦プロデュースの音楽に背筋が震えた。邦画で、こんなにも音楽を聴いただけで涙がツーと滴る映画は「この空の花 長岡花火物語」くらいだ。

画と音が、畳み掛ける浮世離れした二人の本能的愛と狂ったような化学反応を起こし、私は座って静かにこの映画を観ることができなかった。

しまいには、大友というキャラクターがカラオケで大合唱するシーンで大団円。まさか、あのネタ曲をあそこまで凄まじい愛の表現へと昇華させるなんて、山戸結希監督、道化しているぜw

ちなみに本作を観るまで、小松菜奈の良さがわからなかったが、「溺れるナイフ」の小松菜奈はめちゃくちゃ可愛いぞ!

是非このドラッグ映画をお楽しみ下さい♪