ぼくのエリ 200歳の少女の作品情報・感想・評価

「ぼくのエリ 200歳の少女」に投稿された感想・評価

2012/08/27

ぼくの孤独

ヴァンパイアの孤独
ほりい

ほりいの感想・評価

3.5
あんまりちゃんと見てないけど、エリなんで捕まらんのって
Sally

Sallyの感想・評価

3.5
ヴァンパイア系にハマった時期に観ましたが、なんとも言えない作品でした。バットエンドかハッピーエンドか観る人によって変わる作品でしょう。。私は前者だと思います。
爽やかな子供達の恋愛と思って観始めたら、割とグロくて、今まで避けてきた領域の設定で、はわわだったけど、

段々と2人のロマンスと、勇気や愛、2人だけの倫理観と世界観に飲み込まれていく。

ガールフレンドであり、自分を強くさせてくれる力であり、何かあったら絶対に助けてくれるという安心を持てる、特別な存在、ぼくのエリ。

エリがいるからこそ、オスカーも立ち向かえる。

そんな強い結び付きって、世知辛い世の中で闘う大人にも、案外とても大事なことだったりするのよね。
み

みの感想・評価

3.7
ヴァンパイアと人間のラブストーリー。
友達にはならないと言いつつ逢瀬を重ねたり、いじめっ子に立ち向かえと言ったり、ピンチにはしっかり駆け付けてくれたり、エリはぼくのヒーローで、ガールフレンド。
異種ならではの壁がありつつ、少女の存在に空虚を埋めていく少年と、少年の無垢な愛情に寄り添う少女の空気感が甘酸っぱい。
ガールフレンドになってよというシーンで、意味を知らないような彼女が、人間を食料に生きる彼女が、ギュッと彼の手を握りしめる行動がとても実直に"特別"を表現していてグッときた。
最後の信号はチュッ(小さい接吻)だそうで、これまた洒落ている。
凪

凪の感想・評価

3.3
そういうことなんでしょ、ということをうまく描いて回収していきつつ、ストーリー展開が面白くて良。
MAOW

MAOWの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ぼくのエリ 200歳の少女

60点

2011/07/03

『Lat den ratte komma in』

『Let the Right One In』

監督:トーマス・アルフレッドソン



ヴァンパイア映画に、恋愛ストーリー要素を加えたもの。

いや、逆かな。恋愛ものに、ヴァンパイア要素を加えたもの。

韓国映画の『渇き』みたいなもんか、ザックリ言えば。



スウェーデンの映画ですが、非常に評判がよく、すでにクロエ・グレース・モレッツちゃん主演での、リメイク作品が存在しています。



スウェーデン映画とか、おそらく初めて見たんですが、なんていうか無音w

BGMあっても、音小さいw
これは映画によるかもだけど。



まぁ、話は悪くない。ヴァンパイアものだけど、この間の『デイブレイカー』みたいにスプラッター描写はないし、グロいシーンはほとんど無い。


で、なんとなく雰囲気ですごく切なくなるw
不思議な映画でした。



あと、映画通の人は、映倫にブチギレているらしいですw

あるシーンで、エリが一瞬裸になるんだけど、
そこで、「映倫が局部にぼかしを入れやがった」と。

そのせいで、エリの「私が女の子じゃなくても云々…」の意味が分からなくなると。

あのぼかしのシーンでは、エリの局部に、手術跡のような縫い跡があるんですって。つまり、エリは…。って話。


一応見る予定があるなら、覚えておいたらいいですよ。



そんなに怖くないので、普通に純愛映画としてもオススメです!!!


それにしても、主人公の男の子にあんま感情移入できなかったw
Ayuko

Ayukoの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

フォロワーさんたちが絶賛していた本作。すごく良かった。特にゲロを吐いたエリをオスカーが抱き締めるシーン。汚いところを見た後の行動とは思えない。子供なのにすごく深い恋愛を見ているような気になりました。
種族も性別も超越した二人の関係がなんとも言えない切なさと希望の余韻を残す作品でした。

分かりやすく全て解説されていたのでご覧になった方は是非。
https://note.mu/purasu/n/n33e403fdff7c
horahuki

horahukiの感想・評価

4.3
7月19日公開『チャイルド・プレイ 』に向けて♫

恥ずかしながらの初鑑賞です。
ホラー映画のATBランキングで良くタイトルを目にする2000年代を代表する傑作!…ということもあり、鑑賞タイミングをいつにしようか迷ってましたが、クレヴバーグ監督が新作『チャイルド・プレイ 』と根底に共通したものがあると語ってたので、見ざるを得なくなったので見ました(笑)

異種族間のラブストーリーは最近でも『美女と野獣』や『シェイプ・オブ・ウォーター』等、普遍的なテーマとして映画でも頻繁に描かれるものですし、人間と吸血鬼についても、何が最初になるのかは知らないけど、『女ドラキュラ』や『マーティン』『ニア・ダーク』等々古くから描かれてきたものだと思います。もちろん『マーティン』は解釈によりますが。

そんな使い古されたテーマでありながら、本作のような切り口で人間と吸血鬼の恋愛を描いたのは初めてなのではないかと思います。異種族というだけに限らず、様々な壁を乗り越えた純粋で強烈で狂おしくなるような愛情。社会から除け者にされた2人が互いを求め合うのは自然な成り行きでもあるのだけど、「2人だけの世界」を形作っていく彼らには清々しさだけでなく病的で退廃的な空気が纏わりつく。

均等に並んだ窓の距離感から始まって、その距離を飛び越える置手紙のようなやり取り、机の下で人知れず芽生え始める感情、降り積もる白の中に膨らむ赤等々、少年の中で次第に大きく強く成長していく恋心の描写を繊細に積み上げていくのがとても印象的で、思春期の初々しさがそれに重なりグイグイと引き込まれる。そして疎外感を覚える冷たく降り積もる雪の中だからこそ、描写のひとつひとつが温かいものとして迫ってくる。

でも少年の中にあるのは温かいものばかりではない。

残酷な事件に惹かれ、ナイフを常に携帯する少年。学校ではいじめの対象で、家に帰っても鏡越しの素っ気ない親子の会話から見られるように母親からの愛情を感じるシーンがほとんどなく、ひとり自分の部屋で外を見つめている。唯一の心の支えでもあった離れたところに住む父親にも違和感を覚え、自分の居場所がここにはないということを肌で感じていく彼の心境の変化を繊細に描き出していく清廉な空気感がめちゃ好み。

それでも彼は非常に弱い存在。内に秘めた攻撃性や男性性を象徴する隠し持つナイフからもわかるように自分の心を内に閉じ込め押し込めて生きている。その彼がハッタリではなく「ナイフを抜く」に至るまでの変化は、通常なら成長と捉えられるものなんだろうけど、本作の場合には内に閉じ篭もることへと繋がるものでもあるので、社会に対する絶縁宣言のようで辛くも映る。

そして、表面とは裏腹に内に眠る攻撃性と内に眠る穏やかさ。それらがパズルのピースを嵌め込むようにバランス良く噛み合った存在が彼らなのだろうな〜って思いました。ピースが合わさることで強固となった「存在」それ自体が居場所となり、お互いに欠けたものを補い合う。それこそが真の意味でのパートナーだし、外観から生じる違いによる区別なんて2人の前では何の意味も持たない。そして完璧ではなく欠けた存在だからこそ人間(生物)なんだし、それを補い合うことこそ愛情なんだっていう強いメッセージを感じました。

そんな2人の旅路は多幸感に満ちたものであるのだけど、それ以上に世間からの断絶の意思表明でもある。社会から離れれば離れるほど、「存在」を守るための愛情は強く、(社会にとって)歪になっていく。不可侵の閉じられた孤高さというか、作中でも描かれた「いつか必ず来る終わり」が危う過ぎる彼らの旅路を刹那的な輝きをもって祝福するようにも見えるし、そんなシーンから両極端な感情が綯い交ぜになった複雑な余韻を感じさせてくるのが凄く良かった。
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