すず

フランス組曲のすずのレビュー・感想・評価

フランス組曲(2015年製作の映画)
3.8
ドイツ軍中尉とフランス人女性の、決して許されない恋。

第二次世界大戦真っ只中、ドイツの占領下に置かれたフランス。
各家庭でドイツ軍兵士の受け入れをする事となり、義母と暮らすリュシルの家にはブルーノ中尉がやって来た。
平和な暮らしも旦那も奪われ、ドイツ軍を憎むリュシル。
ブルーノを避けていたリュシルだが、旦那の裏切りとブルーノの優しさに、心が揺れ動く…

絶対に許されない恋。
切ない(´•ω•`)
想いを言葉にする場面は全くと言っていい程ない。
なのに2人の表情から、好きで好きで堪らない!って気持ちが伝わって来る。
音楽を通じて心を通わせた2人。
癒しも安らぎもない世界に響くピアノの音って本当に美しい。
だけどどこか物悲しい。
もう二度と会えないかも知れない。
だけど気持ちを伝える事は出来ない。
こんなに辛い事ってないよ(´•ω•`)
ブルーノのお陰で生き延びる事が出来たリュシル。
だけどもうブルーノはいない。
戦争さえなければ結ばれたのに…
心にずっしり来るお話だったなぁ。

ラスト、え?そうなの?って驚いた!
だからパッケージに書いてある事とストーリーが噛み合ってなかった訳ね\(^^)/
60年の時を超えて蘇ったラブストーリー。
どんなに悲惨な状況でも、人の心までは奪えない!
すず

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