フランスの田舎町の話なのに全編英語であるという点を差し引いても、ミシェル・ウィリアムズの秘めた愛は素晴らしく、マティアス・スーナールツの誠実さは胸を打ちました。
ラブストーリーとして見るなら、２人には幸せになって欲しかった。
でもこの映画にここまで気持ちを鷲掴みにされたのは、ナチスドイツ占領下で未完のまま静かに書き留められた小説が原作だということが全体から感じられたからかなぁと思うので、とにかくその空気感というか、特殊な悲しさ、状況の厳しさにどっぷり浸りました。まだ浸かってます。
戦争下でなければ、敵同士でなければ。
ほんとうにそんなこともあったのかもしれない。
直接的に戦争の悲惨さが描かれているわけでないものの、自分の感情は脇に置いても、誰かの命を奪わなければならないというのは、本当に悲惨で不幸です。
そして、何度目かのスーナールツさんですが、やばい、このスーナールツさん素敵過ぎ。
