ちろる

リザとキツネと恋する死者たちのちろるのレビュー・感想・評価

3.7
ウェス アンダーソンみたいな世界観が好きな人にはおススメ!

恋した相手が次から次へと非業の死を遂げていく。
この呪いを解く方法はただ一つ・・・というハンガリーの一風変わったシュールファンタジー。
純朴で地味で運命の恋をいつも夢見てる主人公リザが何故か日本人シンガーの亡霊に取り憑かれて不幸の連鎖が訪れるというはちゃめちゃな展開。
カラフルでレトロちっくなブタペストのお家のインテリアとリザのヨーロピアンガーリーなファッションがかわいくって、ものがたりそのものより視覚で十分楽しめた。
トニー谷のかなり独特な歌声が繰り返し繰り返し劇中に流れるものだから、観終わったあとも頭の中でしばらくリピートしてしまうし、独特すぎる登場人物全員のコミカルさと、気抜くとすぐ人が死んじゃうという残酷な展開でふざけすぎてるんだけど、忘れられない強烈な印象を与えてくれます。
ジャパネスクを履き違えて描いた作品ってたまにやな感じするけど、こちらの作品はなんかちょっと違うけどまぁらいいか。と、許せる可愛らしさがある奇妙なラブストーリーでした。
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