このレビューはネタバレを含みます
ぞっとした。
あまりにもどこにでもありそうな人物ばかりだったので。
しかし誰もが無差別殺人を犯すわけではなく、どこかで自分を立て直して生きている。
そう、誰が悪い。どこが悪かった。どうしたら良かった…
そんなことは誰にも分からない。
「真相を知りたい」なんてよく耳にするけれど、当事者も犯人も真相なんて分からないのではないかと思う。
全く別の視点でぞっとした点をもう一つ。
無差別殺人現場では、意外に人は動けないし、叫ぶこともできない。映画やドラマではキャーキャー騒ぎながら、鬼のような形相で逃げ惑うシーンがあるが、実際はあのような状態になるのだと思う。静かで、動きもできず、助けも呼べず、その場で遠巻きに見てしまう感じ。このシーン怖かった。
あまりにも自分の中に何かが重く落ちてしまったので、冷静にもう一回鑑賞すること間違いない。