2人の子供に恵まれ、マイホームも手に入れ、幸せだったはずの4人家族。しかし父親の抑圧的支配は止まらず、むしろ加速し、家族の人格を少しずつ蝕んでいく。そしていつしか、無差別殺傷事件を起こすモンスターを生み出してしまう。
この映画で描かれる家族はなんら変哲のない家族に見えるし、こんな家族正直どこにでもありそうなところが怖い。人間の心は数ミリでも弱い方に傾いてしまうとどうしようもなく脆いということを見せつけられているようだった。
実際に起こった無差別殺傷事件附属池田小事件をモデルに描かれているとのことだが、その裏で起きていた家族模様は、とてつもなく自分の家族とかけ離れてはいないことに恐怖を感じた。