※今回もある程度ネタバレしますが、個人的には非常に後味の悪い映画です。
既に観た方か、逆に絶対に観るつもりのない方のみ読むことをオススメします。🙇🏻♂️
先に言っておくと、今作はもう二度と観たくないし、なんならスコア1.0でも良いです。
自分は高いスコアにしましたが、今作の平均スコアが現時点で3.5っていうのはすごくよく分かります。もし平均スコアが4.0だと逆に日本の映画ファンは大丈夫か❓って思いますから。
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【ジブリ映画の”裏”をいく赤堀雅秋監督の演出がうまいです。】
地味に新井浩文の妻を演じた内田慈さんも印象に残りましたし、若葉竜也さんも以前から名前は聞いていたんですが、今作の彼にはとにかくイライラしました。💢
とにかく俳優さんも演技自体はみんな良かったです。⭕️
あと、全編に渡って赤堀雅秋監督の落ち着いた演出もうまいです。
カメラを固定してカットがそんなに細かく切り替わらないのも落ち着いて観れて良かったですし、
劇中で随所にかかるヴァイオリンの落ち着いた曲も好きです。あの曲がなかったらもっと残酷に感じる映画になっちゃったかもしれません。🎻
それから自分の好きな映画の食事シーンのツボをしっかり“裏から”押さえてくれています。🏺
ジブリ映画の”裏”で、
映画全編通して食事シーンが沢山出て来ますけど、食事シーンの演出が”下手”なんじゃなくて、それのほとんどが”マズそう”なんです。😅
正確に言うと、物自体は旨いんでしょうけど、あの葛城家の人たちが食べるシーンは旨そうに思えない。😔
以下、好きなシーンを羅列しておきますが、食事のシーンもかなりあります。🍽
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【好きなシーン】
・「薔薇が咲いた〜」って呑気に歌いながら、家の外壁全てをペンキで塗り直したのが分かるあのカット🌹
・麻婆豆腐が辛いとか滅茶苦茶ボロクソに店員さんにクレームを言った直後に、店員さんが向こうに行くと、「でも、水餃子は美味しいですよ。」🥟って親戚の人にオススメする切り替えの早さ。🔁
・そこで妊婦さんがいるのに普通にタバコを吸う親父の無神経さ🚭
・タバコで言うと、新井浩文が一度ポイ捨てしたタバコを拾うくだり🚬
・その公園で真剣にクロスワードを解こうと考えているくだり📝
・子供に「いってらっしゃい」じゃなくて、「バイバイ」と言われる出勤時👋
・家族で共有する牛乳パックなのに、普通に口をつける親子🥛
・マイクの電源が入っていなくて電源を入れ直す、どこかカッコ良くキマらない三浦友和さん🎤
・客が誰も来ない金物屋のカウンターから観る外の風景の寂しさ🔪
・「3年目の浮気」ってデュエットの曲を1人で歌う斬新さ🕶
・とにかく色々なことがあった後、再びとろろ蕎麦をズルズルとすすり始めるラスト🥢
・人生の最後に食べたい物は何❓って南果歩さんが聞く会話のくだり。🍝
自分には人生の最後に食欲があるとは思えないので、以前からあの質問自体がすごく不毛なものだと思うんですが、それでも時間潰しとしては楽しいお題です。
でも、あの場所でやるべき会話じゃない。😫
・そしてその場所で、日が落ちるのが妙に早い。🌄
・南果歩さんが出すクイズ。
あれは世界一簡単なクイズだと思いました。😅
しかも、若葉竜也さんは聞いてなかったから答えられないというのも観ていて笑ってしまいますけど、そもそもあんなに笑って葬儀の後に嬉々として話すものではないです。😔
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【鑑賞後に他の色んな多幸感のある映画をもう一度観たくなります。】
この映画は凄いと思うのが、
とにかく、”こういう家族、ちょっと歩けば街中にいるんじゃないか❓”と思わせてくれます。そこが恐ろしいです。😨
イライラする💢し、悲しい😢し、不謹慎ですけど面白い🤣映画です。
もう一度『リトル・ミス・サンシャイン』☀️を観たくなりました。
あれも駄目な家族の話なんですけど、
あぁいう駄目でも希望の持てる家族がいる以上、逆に言えば、世の中には今回のように希望に向かっていかない家族もいて当然です。👨👩👧👦
高いスコアにしましたが、
「どちらがもう一度観たいか❓」と聞かれたら、そりゃ今作『葛城事件』よりも『リトル・ミス・サンシャイン』が観たいです。😅
クリント・イーストウッド監督『15時17分パリ行き』とか、🚅
或いはストレートに食べ物が旨そうに見える『南極料理人』🍜や『シェフ/三ツ星フードトラック始めました』🥪とか、
もし今作を観た方は、次にそういう多幸感のある映画を観て気持ちを切り替えることをオススメします。🙇🏻♂️