イチロヲ

インモラル物語のイチロヲのレビュー・感想・評価

インモラル物語(1974年製作の映画)
3.2
現代から17世紀まで歴史を遡りながら、当時の多様な性生活を四部構成で綴っているオムニバス作品。舞台美術がしっかりしているので格調高い雰囲気に満ちているが、実質的には女体を拝むための動くエロ本。ちなみに、第3話で伯爵夫人を演じているパロマ・ピカソは、画家パブロ・ピカソの娘。

各編が異なったシチュエーションで語られて、その時代の小道具がたくさん登場するため、映像面ではそれなりに楽しめる。だが、ストーリーが凡庸かつ平坦なため、映画としての面白さでいうと、それほど面白くない部類に入ってしまう。

とはいえ、女性のオールヌードが画面に写っているというだけでエライこっちゃだった時代に、これだけのモノを拵えた努力は高く買うことができる。真っ白な柔肌を画面いっぱいに接写したり、美容オイルをタラ~ッと垂らしたり、シースルーで内部の裸体を透けさせたり、フェティシズム満載なところも嬉しい。

前貼りを使用しながら巧みなカメラワークで股間を隠している日本の成人向け映画とは、また違った妙味というものを感じ取ることができる。中世ヨーロッパの枕本を実写化したものだと思えばオーケー。